スケボー、スケートボードの専門店アーリーウープ

スケボー、スケートボードの専門店アーリーウープ

トラックの紹介

部品の名称

トラックを構成する部品-1
トラックを構成する部品-1
トラックを構成する部品-2
トラックを構成する部品-2

ベースプレート

デッキとトラックを結合する部品。 デッキを固定するための穴が開いています。

ハンガー

トラックの車輪側を支える部品です。

シャフト

ウィールを装着する軸をシャフトと呼びます。 軽量化のためにシャフトの軸を肉抜き加工した製品があります。 スチール(鉄)製が主流、ハイパフォーマンスモデルではチタン合金を使用した製品があります。 チタンは鉄の2/3の重さで強度は鉄の2倍くらいあり実用金属中最大クラスの比強度があります。

アクスルナット

ウィールを固定するナット。 緩み防止のためナイロンナットが使用されています。 締め付けには1/2インチのソケットを使用します。

キングピン

ベースプレートとハンガーを連結しているボルトがキングピンです。 軽量化のために中央を肉抜き加工したモデルはホローキングピンと呼ばれています。

キングピンナット

キングピンナットはベースプレートとハンガーを固定する他にブッシュゴムの動きを調節する役割があります。 キングピンナットの締め付けでスケートボードの傾く動きを硬くしたり柔らかくすることができます。 滑っているときにフラつきを感じるときは少し固めのセッティングにするのがおすすめです。 締め付けには9/16インチのソケットを使用します。

スピードワッシャー

ベアリングがハンガーとアクスルナットに接触するのを防ぎます。 ウィールの内側と外側に取り付けます。

ピボットブッシュ

ベースプレートとハンガーの摩擦を軽減してトラックに柔軟のある動きを発生させます。 劣化、摩耗したときは交換してください。

ブッシュゴム

トラックの軸にあるクッション材。 トラックの動きをを決める重要な部品です。 付属の標準タイプの他に硬さの異なるタイプに交換する事が出来ます。

カップワッシャー

ブッシュゴムを支える部品。 ブッシュゴムを挟むように上下2枚のカップワッシャーがあります。

ハイとロー

トラックにはHIとLOWのタイプがあります。 それぞれ5mmくらい車高の差があります。

HI

車高が高いのでキックを踏んだときの角度が大きくなります。 デッキを摺り上げるようなトリックでは有利にはたらきます。 デメリットとしてはプッシュのときにヒザの曲げる量が多いのでバランスを崩しやすくなります。 直径55mmくらいまでの少し大きめのウィールを装着できます。

LOW

LOWは重心が低いのでバランスが取りやすくなります。 車高が低いのでオーリーの初期動作であるテールを叩く動きが早く行えます。 直径53mmくらいまでのウィールを装着できます。

トラックのHIとLOW
インディのHIとLOW

ライザーパッド

大口径ウィールを使うときはライザーパッドが必要です。 ライザーパッドはデッキとトラックの間に取り付ける部品。車高を高くすることができます。 取り付けには7/8インチよりも長いビスが必要です。

ライザーパッド
ライザーパッド

取り付け方法

トラックの向き

ブッシュゴムが内側になるように取り付けます。固定用のビスは7/8インチか1インチを使用します。

トラックの取り付け位置
トラックの取り付け位置

アクスルナットの締め方

シャフトのネジ山がアクスルナットで隠れるくらいが最適とされています。 締めすぎるとシャフトのネジ山が摩耗しやすくなります。 走行中に外れないか心配になりますがナイロンナットの緩み止め効果で簡単には外れません。

アクスルナットの締め付け具合
アクスルナットの締め付け具合

ブッシュゴムの硬さ

ウィール、ブッシュゴムの硬さを示す単位にAスケール硬度が使われています。 小さな針を母体に押し付けた時の沈み込みを示した単位です。数字が大きいほど硬いことを示します。 身近な物では乗用車の夏タイヤが70A、冬タイヤが50Aくらの硬さです。 100Aを超える硬さはAスケール硬度計で計測することはできませんが表記上の分かりやすさを考慮してAスケールに換算した値が使われています。

中国製の安価な硬度計
中国製の安価な硬度計
硬度計でブッシュゴムを計測した様子
硬度計でブッシュゴムを計測した様子

ブッシュゴムの交換

ブッシュゴムを交換することでトラックの特性を変えることができます。 純正では硬さの違うソフト、ミディアム、ハードの3種類が選べます。 社外品では高性能ウレタンを使用したタイプが人気です。

人気のハードコアブッシュ
人気のハードコアブッシュ
ブッシュゴムの交換
ブッシュゴムの交換

キングピンの交換

摩耗したキングピンは交換することが可能です。 硬く固定されているので通常は専用工具を使って交換します。 アーリーウープに来店されたお客様には無料で専用工具を貸し出しています。 スタッフにお問い合わせください。 ハンマーでキングピン抜くときはベースプレートが歪まないように気を付けてください。 ラスペネやクレ5-56などの潤滑剤を浸透させてから作業すると抜きやすくなります。

キングピンの交換
キングピンの交換

シャフトの修理

シャフトは交換が出来ないのでネジ山を潰してしまうとトラック全体を交換することになります。 もしシャフトにネジ山を作れるくらいの肉厚が残っていれば修理できる可能性があります。 補修にはダイス(ねじ切り)という道具を使います。サイズは「ユニファイ 5/16」。 ナットを締めるようにダイスを回してネジ山が復元できれば成功です。 ダイスを回すときに位置がずれると正常なネジ山まで削りとってしまいます。 力を入れ過ぎず、ゆっくり慎重に回すのがポイント。

シャフトの補修
シャフトのネジ山を修理

特殊なキングピン

一部のトラックではグラインドの安定性を良くするためキングピンにナベ型ボルトを使用しています。 通常のキングピンを逆さまに取り付けた構造になっていてキングピンナットがベースプレート側にあります。 少し昔の製品ではグラインドキングのトラックが有名です。 現在はクラックスのDOWNLOWシリーズがナベ型ボルトを採用しています。

グラインドキングのトラック
グラインドキングのトラック
ベースプレート側のキングピンナット
ベースプレート側のキングピンナット
クラックスのDOWNLOW
クラックスのDOWNLOW
スケートボード部品の紹介に戻る