令和6年3月5日(火) 福島第一原発沖海洋調査

処理水放出から延期が続いていた福島第一原発沖海洋調査の再開が決定いたしました。

大切な数値になって行くと思います。

 

日時:令和6年3月5日(火) 7:30集合 8:00出航 12:00帰港予定

(往復移動2時間・調査時間2時間予定)

集合場所:富岡港 福島県双葉郡富岡町仏浜釜田 https://tsuriho.com/p/place/59763

船:長栄丸

船長:石井宏和

 

調査内容

  • 海水採取
  • 魚採取
  • プランクトン採取

 

○採取地点

・採取試料は海水と魚

・第一原発沖1.5km地点(A地点、B地点、C地点、D地点)4ヶ所で採取する。

※表層海水はバケツにより採取し、海底層は採水器により採取する。

・魚は釣りにより採取を行う。1.5km地点の3ヶ所で実施。

※魚が釣れなかった場合は、船長の判断により、移動し釣る。

 

  • 海水採取

・表層と海底層の2層を採取する。

表層40リットル、低層40リットルずつ採取する。

4地点を同じく採取するので、合計320リットルの採取となる。

・採取地点のGPSについては、船長に確認し、記録をとる。

 

A:第一原発/1.5km沖・南陸近く

A地点の表層 セシウム用=20L、ストロンチウム用=20L(トリチウム用=たらちねに戻って小分け)

A地点の下層 セシウム用=20L、ストロンチウム用=20L(トリチウム用=たらちねに戻って小分け)

同時に釣りも開始

 

B:第一原発/1.5km沖・東陸近く

B地点の表層 セシウム用=20L、ストロンチウム用=20L(トリチウム用=たらちねに戻って小分け)

B地点の下層 セシウム用=20L、ストロンチウム用=20L(トリチウム用=たらちねに戻って小分け)

同時に釣りも開始

 

 

C:第一原発/1.5km沖・北陸近く

C地点の表層 セシウム用=20L、ストロンチウム用=20L(トリチウム用=たらちねに戻って小分け)

C地点の下層 セシウム用=20L、ストロンチウム用=20L(トリチウム用=たらちねに戻って小分け)

同時に釣りも開始

 

D:第一原発/1.5km沖・北陸近く

D地点の表層 セシウム用=20L、ストロンチウム用=20L(トリチウム用=たらちねに戻って小分け)

D地点の下層 セシウム用=20L、ストロンチウム用=20L(トリチウム用=たらちねに戻って小分け)

同時に釣りも開始

 

  • 魚採取

・海水採取後、魚の採取を行う。

釣った魚については鈴木譲氏による血液採取を船上で行い、その後の解剖については「たらちね」にて行う。

※魚の数が多い場合は類似したものについて、海に返す場合もある。

・採取地点のGPSについては、船長に確認し、記録をとる。

 

3.持込・積み込み備品

  • 海水用ポリタンク 20リットル用16ヶ
  • 10リットル海水バンドン採水器1台
  • 海水用布バケツ 2ヶ
  • 海水用プラスチックバケツ
  • 漏斗 大・小
  • 水質チェッカー計
  • ナイロン袋 3枚

8.プランクトン採取用ネット

9.魚採取用クーラーボックス

10.釣り担当者持込の釣り道具、並びに餌

11.空間放射能測定器

12.タオル・ナイロン袋・酔い止めの薬

13.その他

 

以上

2023 1% FOR THE PLANET 更新手続き

令和6年能登半島地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

震災から1ヶ月が経とうとしています。12年前、私達は多くを経験をしたはずなのに上手に伝えられていません。電気もガソリンも食べ物も無く風呂にも入れずただただ明日にはと前向きな心持ちで生きていました。1ヶ月が過ぎ電気がつき,ガスや水道も使えるようになりガソリンも並ばなくても給油出来るようになり少しずつ通常に戻っていった事を思い出します。

今、普段通りの生活ができていることを幸せに思います。12年前に学んだことを今も一つだけ続けていることがあります。誰かが困っている時は他人事では無いと思い行動することです。 自分のこととして考え自分のできることをすると心に決めています。 マウイでは大火災があり日本では震災が続いています。災害は突然おきます。私達が出来ることは普段からそのことに備えて準備することです。

売上の1%を自然環境を守る活動をする団体に寄付をする。言葉ほど簡単なことではないと感じています。会社はここ数年赤字ですが続けることを誇りに日々の業務に励んでいます。

どうか皆様も自身の行動を見つめ直してみてください。何気ない時間やお金の使い方が人のためになることが選択出来る世の中に移り変わっています。自分が直接、被災地に出向かなくても間接的に出来ることが沢山あります。日々のお買い物でも気をつけて買い物すれば環境や自然保護に役立つお買い物が出来る場所やサービスが選べる時代です。 もう一度、未来を生きる人たちの為に点検しましょう。私達大人の責任は重大です。

10月5日 仙台湾海洋調査 完了

 

仙台湾海洋調査 行程と調査内容

日時:2023年10月5日(木) 5:30集合 6:00出航

集合場所:曲木漁港 〒985-0001 宮城県塩竈市新浜町1丁目2

:えびす屋丸

乗船予定人数:9名(えびす屋丸関係者を除く)

調査内容

  • 海水採取

・仙台湾3地点(仙台港沖、阿武隈川河口沖、浜市沖)で、海水を採取する。

・表層の海水を水汲みバケツで採取する。

・底層の海水をバンドーン式採水器で採取する。

各セシウム用=20L、ストロンチウム用=20L、トリチウム用=2L

・水質チェッカー計で、水質調査を行う。

・採取地点のGPS座標については、船長に確認し記録をとる。

 

  • 魚類の採取

・釣りにより魚類を採取する。

・調査の比較対象としてヒラメおよびメバルが採取できると望ましい。

・ヒラメ用の冷凍イワシおよびヒラメ仕掛け、メバルサビキについてはたらちねで用意。

・ジギングなどの方は各自用意。

・釣れた場所のGPS座標については、船長に確認し記録をとる。

 

  • 持込・積み込み備品

・20Lポリタンク 12個

・2Lペットボトル 6個

・海水採取用布バケツ 2個

・バンドーン式採水器、ロープ、木枠

・漏斗

・水質チェッカー計

・空間線量測定器

・タオル・ナイロン袋・酔い止めの薬

・クーラーボックス、氷

・その他

福島第一原発処理水放出後初の調査を仙台湾で行いました。

今回も沢山の皆様のお力をお貸しいただきました。ありがとうございます。来月は福島第一原発沖の予定となっております。いわき放射能市民測定室たらちね様、鈴木 譲先生、パタゴニア仙台店様、カールスバッドサーフショップ 大川様、東北大学院生の皆様、次回もよろしくお願いいたします。結果で次第、ご報告させていただきます。

福島原発事故の(メルトダウン)ってなんですか?3-3

どうして水素爆発が起きるの? (フクシマから学ぶ12、14ページ)

1.燃料うぃ入れた管と水蒸気が反応する

原子炉に冷却水を送り込めなくなったことで、それまで原子炉内にあった水の燃料の崩壊熱によって蒸発していき、水がどんどん減りました。水面が下がって燃料棒が水から出てしまうと、自らの崩壊熱で燃料棒の温度は一気に上がります。

ウランに燃料を入れる管(燃料被ふく管)のジルコニウム合金は、1000℃近くになると水蒸気と反応し始めます。この反応はジルコニウム合金が水蒸気(H2O)から酸素(O)をうばい、水素(H2)の気体を発生させます。水素は原子炉圧力容器の中にたまります。

2.圧力を下げるときに水素がもれる

原子炉圧力容器の中の温度が下がって水素気が増えると、どんどん圧力が高くなって容器が破裂する危険が生まれます。そこで圧力を下げるために、弁を開いて水蒸気を逃がします。これを(ベント)=(排気)といいます。しかし、ベントによって水蒸気だけでなく水素も出てしまったのです。

この水素が原子炉圧力容器を囲む原子炉建屋にたくさんたまり、何かのきっかけで一気に燃えて爆発が起きました。これが水素爆発です。

1号機では3月12日、3号機では14日、水素爆発で建屋がこわれ、発電所の外へ放射性物質が大量にもれました。2号機では3月15日に起きた水素爆発によって原子炉建屋が吹っ飛びました。一部の原子炉容器もどこかが壊れたものと思われます。

4号機も温度が上がりすぎて、使用済み核燃料の燃料被被ふく管から発生した水素が15日に爆発を起こしました。(フクシマから学ぶ13ページ図4)

予測出来ない事が起こるからとても危険なのだと考えます。クリーンなエネルギーなのは理解出来るのですが燃やした後の処理が出来ない(核のゴミ)が大きな問題だと思います。自分達の力で解決出来ないのであれば新たなエネルギーに考え方を変える事が大事だと思います。

福島原発事故の(メルトダウン)ってなんですか?3-2

2.止まったのになぜ事故がおきたの?(フクシマから学ぶ12、13ページ)

1.冷やすことができなくて事故に

原発では発電が止まると、外から電気をもらって冷却ポンプを動かして原子炉を冷やさなくてはなりません。ところが、地震で電線の鉄塔が倒れて外から電気を送りこめなくなりました。そこで緊急用に施設内に設置してあったディーゼル発電機が動き出しましたが、これも一時間後の津波に襲われて使えなくなり、ついにすべての電源が失われました。

その結果、原子炉の冷却ができなくなり、原子炉内部の温度が上がりすぎて燃料がとけ、発生した水素が爆発して大量の放射性物資が飛び散る重大事故に進んだのです。

2.なぜ、止めた後に冷やす必要があるの?

しかし、なぜ、熱を発生する核分裂を止めることができたのに、冷やさなくてはならないのでしょうか?それは核分裂とは別のしくみによる熱が発生するからです。この熱を(崩壊熱)といいます。(フクシマから学ぶ13ページ図3)

核分裂のあとにできたものは長い間放射線を出し続け(破壊)するとも言いますが、その間も熱を出し続けます。これはが出す熱です。紙や木などが(燃えた)あとにできるものが(灰)ですが、核分裂反応も熱を出すので(燃える)といい、核分裂後にできるものは(灰)と呼びます。しかし、死の灰は木や紙が燃えた後にできる灰とはまったくちがいます。灰自身が熱を出し続けるのです。しかも、ふつうの灰ならば、まだ燃えきっていなくなって熱を出していても一度水を掛けると熱の発生は止まりますが、死の灰は水をかけても熱の発生は止まることなく、ずっと水をかけ、冷やし続けなければなりません。しかし、福島原発では破壊熱を冷やすための装置がすべてダメになり、その結果、原子炉内部の核燃料の温度がどんどん上がって、ついに(メルトダウン)や(水素爆発)が(水素爆発)が起きたのです。

死の灰、聞くだけでざわっとする言葉です。使い終わった灰がいつまでも熱を発するって考えつかないですがだから思い通りにコントロール出来ないんですね。やはり人間には扱いが難しいエネルギーだと再確認しました。

福島原発事故の(メルトダウン)ってなんですか?3-1

原発事故は起きて2カ月ほどしてから、原子炉内部でメルトダウンが起きていたということがいわれるようになりましたが、それはどのようなことですか。また、事故の結果、人々がどのような影響を受けたのか。(フクシマから学ぶ12ページ)

1.大地震で止まった原子炉

2011年3月11日、マグニチュード9.0の巨大な(東北地方太平洋地震)が発生しました。ほぼ同時に、福島第一原発電所(福島第一原発)でこれまで世界で経験のない重大な事故が発生しました。第一原発には1号機から6号機までありますが、地震が発生したときは1~3号機だけが運転中で4~6号機は定期点検のために運転していませんでした。

運転中だった1~3号機は、地震のゆれを感知して運転を止める装置(制御棒)がはたらき、原子炉での核分裂反応を緊急停止させました。これによって核分裂による熱の発生が止まり、発電を停止しました。(フクシマから学ぶ12ページ図1.図2)

地震が起きてもきちんと作動して緊急停止させたんです。すごいと思います。でも自然を相手に絶対は無いと凄く考えさせられました。

 

 

核分裂とはどのようなことですか?2-5

核分裂のエネルギーはとっても巨大

1.ガスや木が燃える場合の100万倍の熱

私たちは物質から光や熱や電気などのエネルギーを得て、必要に応じて異なるエネルギーに変えて利用しています。原子核は(核エネルギー)を蓄えており、核分裂が起こるとこのエネルギーが放出され、熱や光のエネルギーに変わります。このとき放出されるエネルギーの大きさは、同じ重さの燃料と比べた場合、都市ガスや木などが燃える(化学反応)のエネルギーの約100万倍もあります。同じ重さで比べた場合、物質は小さな世界へ行くほど大きなエネルギーを持っているのです。(フクシマから学ぶ11ページ図6)

2.連鎖反応でエネルギーを取り出す

しかし、人間がエネルギーを利用するには原子核一個が分裂しただけでは少なすぎるので、何個も続けて核分裂をさせなければなりません。これを(連鎖反応)といいます。

核分裂の連鎖反応はウラン235をたくさん近づけておくだけで起きます。ウラン235が近くにたくさんあれば、一つのウラン235が3核分裂を起こしたときに出る2から3個の中性子が近くにある別のウラン235に当たって分裂されます。だから一定量以上のウラン235を集めておくと、そのまま次から次へと核分裂反応が進んでいきます。(フクシマから学ぶ11ページ図7)

このように連鎖反応を起こすのに必要な量を臨界量といいます。

ウランの力は凄いんですね。1cmでポリタンク石油26個分のエネルギーだそうです。だんだん読むのが楽しくなったころでした。