核分裂のエネルギーはとっても巨大
1.ガスや木が燃える場合の100万倍の熱
私たちは物質から光や熱や電気などのエネルギーを得て、必要に応じて異なるエネルギーに変えて利用しています。原子核は(核エネルギー)を蓄えており、核分裂が起こるとこのエネルギーが放出され、熱や光のエネルギーに変わります。このとき放出されるエネルギーの大きさは、同じ重さの燃料と比べた場合、都市ガスや木などが燃える(化学反応)のエネルギーの約100万倍もあります。同じ重さで比べた場合、物質は小さな世界へ行くほど大きなエネルギーを持っているのです。(フクシマから学ぶ11ページ図6)
2.連鎖反応でエネルギーを取り出す
しかし、人間がエネルギーを利用するには原子核一個が分裂しただけでは少なすぎるので、何個も続けて核分裂をさせなければなりません。これを(連鎖反応)といいます。
核分裂の連鎖反応はウラン235をたくさん近づけておくだけで起きます。ウラン235が近くにたくさんあれば、一つのウラン235が3核分裂を起こしたときに出る2から3個の中性子が近くにある別のウラン235に当たって分裂されます。だから一定量以上のウラン235を集めておくと、そのまま次から次へと核分裂反応が進んでいきます。(フクシマから学ぶ11ページ図7)
このように連鎖反応を起こすのに必要な量を臨界量といいます。
ウランの力は凄いんですね。1cmでポリタンク石油26個分のエネルギーだそうです。だんだん読むのが楽しくなったころでした。