どうして水素爆発が起きるの? (フクシマから学ぶ12、14ページ)
1.燃料うぃ入れた管と水蒸気が反応する
原子炉に冷却水を送り込めなくなったことで、それまで原子炉内にあった水の燃料の崩壊熱によって蒸発していき、水がどんどん減りました。水面が下がって燃料棒が水から出てしまうと、自らの崩壊熱で燃料棒の温度は一気に上がります。
ウランに燃料を入れる管(燃料被ふく管)のジルコニウム合金は、1000℃近くになると水蒸気と反応し始めます。この反応はジルコニウム合金が水蒸気(H2O)から酸素(O)をうばい、水素(H2)の気体を発生させます。水素は原子炉圧力容器の中にたまります。
2.圧力を下げるときに水素がもれる
原子炉圧力容器の中の温度が下がって水素気が増えると、どんどん圧力が高くなって容器が破裂する危険が生まれます。そこで圧力を下げるために、弁を開いて水蒸気を逃がします。これを(ベント)=(排気)といいます。しかし、ベントによって水蒸気だけでなく水素も出てしまったのです。
この水素が原子炉圧力容器を囲む原子炉建屋にたくさんたまり、何かのきっかけで一気に燃えて爆発が起きました。これが水素爆発です。
1号機では3月12日、3号機では14日、水素爆発で建屋がこわれ、発電所の外へ放射性物質が大量にもれました。2号機では3月15日に起きた水素爆発によって原子炉建屋が吹っ飛びました。一部の原子炉容器もどこかが壊れたものと思われます。
4号機も温度が上がりすぎて、使用済み核燃料の燃料被被ふく管から発生した水素が15日に爆発を起こしました。(フクシマから学ぶ13ページ図4)
予測出来ない事が起こるからとても危険なのだと考えます。クリーンなエネルギーなのは理解出来るのですが燃やした後の処理が出来ない(核のゴミ)が大きな問題だと思います。自分達の力で解決出来ないのであれば新たなエネルギーに考え方を変える事が大事だと思います。