仙台湾の調査を2月に予定していましたが天候不順と人員の都合で延期が続いておりましたがアッと言う間に3月に入り予定していた(福一(ふくいち)(多分、福島第一原発の短縮語))(現場でお逢いした皆様の共通用語の様でした)福島第一原発沖海洋調査の日程となりました。
4時出発、先ずは本日お手伝いいただける西村様をピックアップ!予定通りの時間でスタート。
次に村山様をピックアップで最初のトラブル...長くつ忘れてご自宅までショートドライブ。
気持ち整え再出発。仙台南インターから常磐線に乗る予定がなぜか仙台方面に乗ってしまい宮城仙台に...トラブルはつきもの。余裕をもって出発しているのでと思ったら到着時間をナビで確認すると7時20分着予定...7時半集合なのでぎりぎり(少し焦り)がありましたが普通に東北道を進んでいると途中、亘理で常磐道に向かって下りるように指示、さっきはナビを無視したので今度はナビに従い高速を降りてみると現地到着予定が8時を回り焦りも全開。一般道を少し早めに切り抜けて常磐道に乗り現地を目指し運転、今回の事業は延期とトラブルだらけで12月から予定して何度となく用意しているが一回も実施されることなく本日まで経過してしまったので今日は絶対に決めたい。
そんなこんなで富岡漁港に7時28分に到着、約束を守り到着と思って海を見るとみんな集合済、慌てて車から降りてご挨拶をして息を整えていると、たらちね様スタッフの木村さんからご挨拶いただき、次の一瞬...まさかの船のエンジンが調子悪く、今回の調査は延期との事。
船の調子が悪いって...事前確認でしょと思いつつ、今日は今日の仕事と頭を切り替え笑顔。
今後の事業展開についてたらちね様の施設を見学しながら作業終了後に話し合うと当初から予定しておりましたので繰り上げで進めることとしました。
その前に本日乗船メンバー様に次回仙台湾の調査にご参加いただけるようご挨拶。
先ずは東京大学名誉教授 農学博士 鈴木 譲先生にご挨拶、4月18日の予定をお伝えしたところ快くご参加いただけることとなりました。
その上、東北大学の施設を使い釣った魚の解剖と先生をお一人と弟子さんもお供でご乗船いただけるお話までトントン拍子。
次にNPO法人気象危機対策ネットワーク代表 武本匡弘様にもお話差し上げましたが、その頃はもう海外に向けてヨットで出発しているとの事。残念ですがご乗船はかないませんでした。
ここから1時間半のいわき市ドライブ。9時10分頃にはたらちね様に到着予定。
エレベーターで上ると3階フロアーがたらちね様でした。
たらちね理事長である鈴木薫様にお出迎えいただきお茶をご馳走になり雑談。
先ずは本来であれば接種した水と魚の調査方法を詳しくご説明いただく予定だったのですが獲物ナシでしたので本来の工程を詳しくご説明いただきました。
検査機の説明と検査の意味、なぜそこまで必要なのかをじっくりとお話いただきました。
国が検査を委託している業者と同等の検査が出来る設備だそうです。
心強い限りです。
海の物だけではなく、陸の物も沢山な種類を検査なさってました。
病院も完備され放射能に関しての相談はどんなことでもお聞きできる体制が出来ていると感じました。
本日乗船予定だった皆様がたらちね様に集まり、今後の調査の進め方と次回、仙台湾の調査に向けてご意見をいただきました。
先ず、仙台湾は範囲が広く河口も多くありますので沖合の海水と河口からの流れ出た水を区別できるように河口の調査をする際は陸からも海水をくみ取る事としました。
起点をあまり細かく分けず、大きなくくりでしっかり数値化して、細かい部分は調査の内容を縮小してこまめに行う。
今後、仙台湾での調査が成功すれば千葉方面まで潮の流れがあるので調査範囲を広めていくことも考えるとの事。
それには労力とお金が掛かると最初から難問、やる気だけでは解決できない問題が早くも目の前でした。
処理水の問題は気持ち的には誰もが賛成しかねる問題だと思います。薄めて流す。人体に影響はない等、解りにくい問題ばかりで皆さん仕方ないから賛成みたいな感じだと思います。
原発再稼働も同じです。ガス代、電気代が高騰し家計を苦しめ、とりあえず今あるもので何とかなるなら再稼働。もう安易に決めれれる問題では無くなりました。原発以外のエネルギーで温暖化を防ぎながら未来を切り開いていくのか今ある原発も使い更に新しい原発も作り何万年と処理出来ないごみを生み出しながらエネルギーを作っていくのか。世界中が力を合わせ大きく未来の舵を切る大切な時です。一人一人が決断する時が日本にも迫っています。