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出来る事を続ける

いよいよ秒読み。前回宮城を訪問した時は大体の日時を告げて帰ったのでしょう。

慌てて知事が東京に要望書…女川も再稼働です。私達は失敗から何を学んだのでしょうか。もう一度、一人一人が考える時です。未來を生きる人たちの為に。自分でも再確認出来るようにもう一度原発の本を読む。海水を計測し、海洋ごみを片付け自分と向き合う。

(2023年4月18日)宮城県仙台湾海洋調査 結果

4月に行われた仙台湾海洋調査の結果が出ました。詳しい数値はたらちね様のホームページをご覧いただけますようお願いいたします。海水の数値は福島第一原発沖と同じ数値が出ていますので仙台湾にも流れていることが解るデーターとなりました。(下記がたらちね様のデーター)

https://tarachineiwaki.org/wpcms/wp-content/uploads/kaiyou_chousa_35.pdf

引き続き8月には仙台湾海岸より汲み取り、福島第一原発沖海洋調査、10月には仙台湾海洋調査を続けられるよう準備いたします。

処理水の足音が宮城にも

6月11日の朝日朝刊で処理水の説明に宮城県経産省が宮城県漁業組合様と面会に訪れたとの記事が載っていました。こんな風に興味のある人以外は気が付かないレベルで周知を図り放出の日を非公開で決めて行くのだと思います。もっとしっかり皆に解るように説明責任を果たしてほしいと思います。

私は放出は廃炉の為には避けて通うれる問題では無いと思っています。だからこそ失敗を隠さず未来に向けてより良い方法を決めて行ってほしいと思います。

今回の海洋調査もその為です。安全な水なのでしょうから基準を守って放出するのでしょうから私達はそれをしっかり見つめ間違いがあるようであれな警鐘を鳴らし、もう一度しっかり考えてもらうために仙台湾での調査を決めました。すごく長いスパンでの作業になると思います(きっと私が死んでからも続く)それでも調査を開始したのはこのままでは絶対に良くないと思う気持ちがあったからです。人生の大切な時間を多く使う事になるので何年も悩みましたが原発増設と再稼働の言葉で心が動きました。もしこの問題に興味がある方いればお話ください。私はやれてもあと10年だと思います。処理水は30年以上続く問題です。きちんとしたデーターを取り、発表される数値と見比べる事は今後絶対に必要な事です。

福島第一原発沖海洋調査 2

実際に調査を終えて数か月の延期もあったので次の日程をと思っていると、6月5日から東電では海洋トンネルに海水を注入するとの発表がありました。まだ地域の皆さんや漁業関係者の皆さんと何の理解を得る話し合いも進まないうちに放出の準備に入ったようです。

私が原発問題に震災後触れてこなかった理由が原発はやがて廃炉になり、東日本大震災後に停止していた原発も何時か火を落とし全て廃炉になると思っていいたからです。ですが昨年から一気に情勢が変わりました。国は原発の再稼働を促進し新たに増設して古い物まで延長して動かしこの国のベースロード電源にすると発表しています。海外での戦争や電気代の高騰を理由に世論を操りまるで原発を再稼働することで全てが解決するような振る舞いで推し進めています。世論も原発再稼働反対から動かす方向に進んでいます。本当に今の決断が大切です。私は今では少し老いて月の半分、一日30分から休みの日で2時間ぐらいしか海には入れませんが波乗りは人生の中で一番の楽しみであり海は心を癒す大切な場所です。ゴミが落ちているだけでイヤなのに処理水を海に流すなんて今でも思うだけで心が痛みますが廃炉を進める為には必要な事であれば譲らなくてはならない問題とずつと考えていました。ですが再稼働や新しい原発の増設には反対です。代替案を示せと言われれば示すことは出来ませんが原発では無い電気の作り方はほかにもあり創意工夫で出来ると考えているからです。実際に自信で使う電力はみんな電力https://www.updater.co.jp/を利用しています。

12年前の事故で私達は多くの事を学んだのではないでしょうか。自然災害は予知できないし止められない。絶対な安全など無い。未來を生きる人たちに借金とゴミだけを残して行くのは辞めましょう。私達が一人一人1%考え方を変えるだけで現状を大きく変える事が出来ます。もう一度自身の使用するエネルギーの事を考えて未来につなげる時だと思います。

大ピンチですが大チャンスだと心の中で唱えています。

福島第一原発沖海洋調査

5回の延期が続きましたが何とか波も落ち着き沖に出れました。思っていた以上に緊張感があり仙台湾での調査とは雰囲気が違いました。お店を始めたころこの原発のすぐ横で波乗りしていた事を思うと考えさせられる景色でした。

私達が波乗りしていた頃は養殖所が丘の上にあり、車の出入りも厳しくなく車で根本まで行き、多分ですが原子炉を冷やした水の出口で波乗りしていたんだと思います。ゴーと大きな音とともに湯気が出るほど暖かい海水、真冬の波の無い時期にノーブ―ツ・ノーグローブで波乗りしていたのが25年前。あの頃からいろいろな噂がありましたが暖かさに負けて結構な頻度で通いました。

事故から12年、写真で確認出来るように撮影出来ませんでしたが処理水をためたタンクがもう敷地内にあふれんばかりの数でした。実際に作業を進めるには敷地を広く使いいろいろな方法を駆使して一年でも早く廃炉作業を進めたいのはだれもが理解できる現状だと思います。

誰もが思うように海上放出は認めたくない、いくら処理が済んだ水と言えども100%元通りでは無い水がこれから何十年も海に流されると思うだけで心が痛みます。いろいろな人の思いがあるのでどの意見も一概に良い悪いとは言い切れない問題です。ただ残念ですがここで発電された電気を直接使用することは無かったのですがここの電気を使って経済が動いて私達は何らかの恩恵を絶対に受けているはずです。他人事では無いと思います。

原子力発電は決して悪い事ばかりでは無い事も理解出来ます。石炭や石油を採掘するのに多くの事故が今でも沢山あります。車の事故と飛行機の事故の様に飛行機の事故は数が少ないですが起きれば必ず大惨事です。自動車事故はどうでしょうか?車を運転していれば常に見かけると思います。飛行機の事故で亡くなる方は車の事故の何十分の1ですが記憶には残ります。

原子力発電の事故はどうでしょうか。飛行機と同じです。毎日は起きませんがひとたび起きればそこに住めなくなるくらいの事故になります。世界中で何度となく原発事故が起きています。私達人間は過去の出来事と経験からしか学ぶことが出来ません。

日本は今大きなエネルギー問題の転換期に来ています。もう一度、皆さんで知恵を出し合って話し合いを重ねる時だと思います。