日別アーカイブ: 2011年9月1日

海岸漂着コンテナ撤去作業に関するQ&A

 昨日、宮城県仙台塩釜港湾事務所の総括担当鈴木様より津波により仙台塩釜港(高砂コンテナターミナル)から流出した海岸漂着コンテナ撤去作業に関するQ&Aのご説明がありましたので、報告させていただきます。私達に少しでも解りやすくするためにわざわざ製作いただいたものです。感謝の気持ちを忘れずにご一読ください。
Q1 被災コンテナの個数について
A1 仙台塩釜港の高砂コンテナターミナルで被災したコンテナの数は約4000個であり、高砂コンテ  ナターミナルから流出したコンテナは約2000個で、現在、残った(流出しなかった)被災コンテナ約 2400個と航路内から引き上げた335個をコンテナターミナル内に再整理(保管2735個)している。
Q2 流出したコンテナの内容は
A2 流出した約2000個の内、仙台港の安全確保のために航路内から引き上げたものは335個で、その他は、仙台湾の海岸に漂着(200個)したり、海底に沈んだもの(1465個)と思われる。
Q3 海岸漂着コンテナ個数とその場所は
A3 仙台湾内の海岸に漂着しているコンテナの明細(位置・個数・貨物の有無)については現在調査   中であるが、現在までの情報では約200個と推測される。漂着している場所は、北は石巻の大曲海岸から南は岩沼市の相の釜海岸まで広範囲に点在しており、一番多いのは、七ヶ浜町内の海岸で、塩釜市の浦戸諸島にも漂着している。4400-2400-355-200=1465個(約1500個)は不明
Q4 海岸漂着コンテナの撤去費用は
A4 海岸漂着コンテナについては、県が自治体から受託して行う震災廃棄物処理の一環として行うもので、環境省のスキーム(補助)によるもの。
Q5 何故、もっと早くからこの作業が出来なかったのか
A5 震災コンテナやその中身の貨物については、外観やコンテナ番号等により持主や荷主が特定できるため、その処分については、港湾管理者の県が、持主側で引き取るのか所有権を放棄するのかなどの手続きを行っているが、その確認作業に時間を要している。撤去が円滑に進むようコンテナの確認作業について、関係者のご協力をお願いしたい。
Q6 何故、県の港湾が仙台港全域の漂流コンテナを撤去するのか
A6 コンテナの中身の荷物は民間業者のものであり、その処分については各所有者が負うのが一般的と思われるが、このような津波により大量に流出した被害は過去に例がなく世界ではじめて)、処分する制度もない。また、海岸に漂着したコンテナのほとんどが、仙台港の高砂コンテナターミナルからの流出したものであるため、上記の確認作業を仙台港の管理者である県が行っており、更に、撤去作業についても、震災廃棄物処理として上記スキームにより県の港湾サイドが担当することになったもの。
Q7 漂着コンテナの撤去作業の内容は
A7 陸から或いは海から作業を行い、コンテナは搬出可能な大きさに現地で解体し、貨物も搬出する。処分については、コンテナをスクラップ処理し、貨物については、内容に応じて廃棄物処理を行う。
Q8 海からの作業とは
A8 作業車両(コンテナを解体する機械や積み込む重機、搬出車両)が陸上から海岸に進入できない場合は、作業車両を台船に乗せて、海上から現場へ進入し、解体したコンテナやガレキ類を台船に乗せて運搬することになる。
Q9 貨物の中身は
A9 タイヤ・木材・ゴム系資材・紙類・住宅資材・肥料・冷凍魚等・様々である。
Q10 この撤去作業はいつ終了するのか
A10 このような撤去作業は過去に例がなく、漂着している海岸線や個数を調査しながら確認作業を進めており、撤去には相当なじかんを要するが、なんとか年内中の完了を目指したい。
ここからは私の思うところです。直接の被災地(生活区域)の瓦礫が片付き、農地・緑地などの瓦礫もかなり片付き、私達が待ち望んでいた海の復興が本当に少しですがはじまりました。これからが海の作業の本番です。一部では砂浜の浸食や強い波の力から陸地を守るためにテトラなどの一時導入などの声もありますが私達が大切に守って行かなければならない海には必要とされないものです。私達サーファーが積極的に新しい市町村作りに参加し、いままで以上に住みやすい市町村に!そして私達サーファーにも配慮された市町村作りに私達はこれから何年も先を見て動きを取って行かなくてはいけません。みんなで心を一つにして、力を出し合い助け合って最高の復活を遂げましょう。