亘理町の現状


昨日は亘理町役場に今後の波乗りの状況についてお話し合いがありました。現場の
写真を撮影する暇も無いくらいお忙しいスケジュールを割いていただいてのお話し合いに、心より感謝いたします。まず、結果からです。町としての今年の波乗りに関しての判断ですが自粛を完全に
お願いしたいとのお話でした。理由は沢山ありますがまず重要なところから。亘理町には現在127万トンの瓦礫があるそうです。通年ですと町全体の一年間に出るゴミの量が1万トンだそうです。実に127年分のゴミがこの震災で出た計算になります。その瓦礫を現在、全て海側に集めて作業をしている関係上、作業の妨げになるのでビーチには絶対に近寄らないでほしいとのお話でした。もちろん海の中での安全確認も出来ていません。そしてなにより、実際に被災された方の心情を考えればどう考えても自粛をとのお話でした。
ただ、明るい話題も少しあります。私から提案で町の復活祭(亘理の名産品)を海側に月に一度集めていただいて(その日の午前中だけは瓦礫撤去の作業を止めていただき)ビーチクリーンと物産展を同時開催して、町の復興にもつながる、ビーチは綺麗になる、町役場も新しい企画が出来るでどうでしょうかとお話した所、現在、鳥の海地区には人がおられませんし、炊き出し(ほっき飯)なども現段階では出来ませんが、はらこめしの頃にはご提案戴いたイベントが実際に出来たらいいですねってお話を頂きました(ただ、海での近くと、ビーチクリーンは少し難しいかも)とのご意見もありました。
そしてサーファーさん達が町の復興に力を末永く貸していただけるのであれば私達も情報公開をしていくしお話し合いも続けていけますねとお話いただきました。それに伴い、来年からの計画を少し・・・。鳥の海から六平までのビーチ約5.5kmの堤防工事が来年の5月頃をめどに始まるそうです。それが仙台側からか福島側からかは解りませんが、工事のスパンが終了して安全確認が出来た場所から地域を絞って波乗り可能な場所を設けるのも考えられるとのお話も頂きました。
(実際に5.5kmの工事が終わるまで何年も海に近づけないことを思えば凄い進歩)
ですがこれには町側から強い条件が出されました。私達も澤地さんのお話を聞き入れるのですから澤地さんも私達との約束を守って下さいと強くクギをさされました。実際にこの日、六平で波乗りをしているとのご指摘を受けました。これから暑くなり澤地さん達ユニオンさんはどこまで自粛できるの?と厳しい質問もありました。
私から100%とはいきませんが99パーセントのサーファーの皆さんが現在、私達の考えに賛同いただいて自粛をしています。その大部分の人たちの行動を是非、評価していただきたいとお話した所、残りの1%が澤地さん達の命取りになりかねないでよと強くお話されました。町から見れば残りの1%のサーファーも澤地さんがたと同じサーファーにしか見えないと・・・。(涙)
最後になりましたがこの日、私とお話戴いた産業観光課 課長 東様ですがお話あいが終了してからみんなですこし話をしたのですが今回の津波で自宅もご親族の方も流されたとても辛いご立場の方でした。最後まできちんと対応していただき、町の復興の為に私利を忘れて頑張っておられる素晴らしい人でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA