処理水の足音が宮城にも

6月11日の朝日朝刊で処理水の説明に宮城県経産省が宮城県漁業組合様と面会に訪れたとの記事が載っていました。こんな風に興味のある人以外は気が付かないレベルで周知を図り放出の日を非公開で決めて行くのだと思います。もっとしっかり皆に解るように説明責任を果たしてほしいと思います。

私は放出は廃炉の為には避けて通うれる問題では無いと思っています。だからこそ失敗を隠さず未来に向けてより良い方法を決めて行ってほしいと思います。

今回の海洋調査もその為です。安全な水なのでしょうから基準を守って放出するのでしょうから私達はそれをしっかり見つめ間違いがあるようであれな警鐘を鳴らし、もう一度しっかり考えてもらうために仙台湾での調査を決めました。すごく長いスパンでの作業になると思います(きっと私が死んでからも続く)それでも調査を開始したのはこのままでは絶対に良くないと思う気持ちがあったからです。人生の大切な時間を多く使う事になるので何年も悩みましたが原発増設と再稼働の言葉で心が動きました。もしこの問題に興味がある方いればお話ください。私はやれてもあと10年だと思います。処理水は30年以上続く問題です。きちんとしたデーターを取り、発表される数値と見比べる事は今後絶対に必要な事です。

福島第一原発沖海洋調査 2

実際に調査を終えて数か月の延期もあったので次の日程をと思っていると、6月5日から東電では海洋トンネルに海水を注入するとの発表がありました。まだ地域の皆さんや漁業関係者の皆さんと何の理解を得る話し合いも進まないうちに放出の準備に入ったようです。

私が原発問題に震災後触れてこなかった理由が原発はやがて廃炉になり、東日本大震災後に停止していた原発も何時か火を落とし全て廃炉になると思っていいたからです。ですが昨年から一気に情勢が変わりました。国は原発の再稼働を促進し新たに増設して古い物まで延長して動かしこの国のベースロード電源にすると発表しています。海外での戦争や電気代の高騰を理由に世論を操りまるで原発を再稼働することで全てが解決するような振る舞いで推し進めています。世論も原発再稼働反対から動かす方向に進んでいます。本当に今の決断が大切です。私は今では少し老いて月の半分、一日30分から休みの日で2時間ぐらいしか海には入れませんが波乗りは人生の中で一番の楽しみであり海は心を癒す大切な場所です。ゴミが落ちているだけでイヤなのに処理水を海に流すなんて今でも思うだけで心が痛みますが廃炉を進める為には必要な事であれば譲らなくてはならない問題とずつと考えていました。ですが再稼働や新しい原発の増設には反対です。代替案を示せと言われれば示すことは出来ませんが原発では無い電気の作り方はほかにもあり創意工夫で出来ると考えているからです。実際に自信で使う電力はみんな電力https://www.updater.co.jp/を利用しています。

12年前の事故で私達は多くの事を学んだのではないでしょうか。自然災害は予知できないし止められない。絶対な安全など無い。未來を生きる人たちに借金とゴミだけを残して行くのは辞めましょう。私達が一人一人1%考え方を変えるだけで現状を大きく変える事が出来ます。もう一度自身の使用するエネルギーの事を考えて未来につなげる時だと思います。

大ピンチですが大チャンスだと心の中で唱えています。

福島第一原発沖海洋調査

5回の延期が続きましたが何とか波も落ち着き沖に出れました。思っていた以上に緊張感があり仙台湾での調査とは雰囲気が違いました。お店を始めたころこの原発のすぐ横で波乗りしていた事を思うと考えさせられる景色でした。

私達が波乗りしていた頃は養殖所が丘の上にあり、車の出入りも厳しくなく車で根本まで行き、多分ですが原子炉を冷やした水の出口で波乗りしていたんだと思います。ゴーと大きな音とともに湯気が出るほど暖かい海水、真冬の波の無い時期にノーブ―ツ・ノーグローブで波乗りしていたのが25年前。あの頃からいろいろな噂がありましたが暖かさに負けて結構な頻度で通いました。

事故から12年、写真で確認出来るように撮影出来ませんでしたが処理水をためたタンクがもう敷地内にあふれんばかりの数でした。実際に作業を進めるには敷地を広く使いいろいろな方法を駆使して一年でも早く廃炉作業を進めたいのはだれもが理解できる現状だと思います。

誰もが思うように海上放出は認めたくない、いくら処理が済んだ水と言えども100%元通りでは無い水がこれから何十年も海に流されると思うだけで心が痛みます。いろいろな人の思いがあるのでどの意見も一概に良い悪いとは言い切れない問題です。ただ残念ですがここで発電された電気を直接使用することは無かったのですがここの電気を使って経済が動いて私達は何らかの恩恵を絶対に受けているはずです。他人事では無いと思います。

原子力発電は決して悪い事ばかりでは無い事も理解出来ます。石炭や石油を採掘するのに多くの事故が今でも沢山あります。車の事故と飛行機の事故の様に飛行機の事故は数が少ないですが起きれば必ず大惨事です。自動車事故はどうでしょうか?車を運転していれば常に見かけると思います。飛行機の事故で亡くなる方は車の事故の何十分の1ですが記憶には残ります。

原子力発電の事故はどうでしょうか。飛行機と同じです。毎日は起きませんがひとたび起きればそこに住めなくなるくらいの事故になります。世界中で何度となく原発事故が起きています。私達人間は過去の出来事と経験からしか学ぶことが出来ません。

日本は今大きなエネルギー問題の転換期に来ています。もう一度、皆さんで知恵を出し合って話し合いを重ねる時だと思います。

 

 

福島第一原発沖海洋調査 17日実施

福島第一原発沖海洋調査の実施日が決まりました。これで何度目の延期なのかしっかりカウントしておりませんが、いわき放射能市民センターたらちね様との共同事業として確実に進めて行かなければならない福島での一歩目なので成功に結び付けたい。波浪はありそうで延期の予感もあるがその日を待つのみです。(写真の表層水は東松島市浜市ポイントの表層水をカールスバッドの大川さんがご持参してくださいました)感謝

福島第一原発沖海洋調査 延期

5月9日に予定されていた福島第一原発沖海洋調査は船長の判断で本日、延期が決まりました。

明日の調査の際にいわきまで表層水を届ける計画で本日地獄の11連勤から昼休みに抜けて波乗りがれら仙台新港の表層水を汲もうと思っていましたが、延期が決まり…延期の決定が皆様の動きに間に合わず、東松島市のカールスバッド大川さんが浜市ポイントの表層水を雨の中、届けて下さいました(感謝)再調査の日時が決まり次第、必ず届けます。阿武隈川河口のリアルサーフ残間さんには連絡が間に合いまだ汲んでいないので助かりましたとお言葉いただきました。リアルサーフさんの告知でご存じかとは思いますが本日より阿武隈川河口駐車場の利用状況が大きく変わります。リアルサーフさんのフェイスかブログを確認してからポイントに向かって下さい。

明日は突然の休み…と言ってもお店には来ますが、先ずは今からフォイルサーフィンの準備して明日はショートトリップしてお昼には店により海洋調査の新たな予定を確認して今週の予定を組みなおし。両親もどこか連れて行かなきゃな。もう二週間もどこもつれて行ってないから…時間だけが過ぎて行く。何かを得る事は何かを捨てる事。樹木希林さんの本にもっと良い表現で書かれていたが忘れてしまいました(残念な脳です)

2023年4月18日 仙台湾海洋調査 2

今回の水質調査の海水汲み取りポイントは仙台新港沖(駐車場より沖合1.5km.)閖上(駐車場より沖合1.5km)阿武隈川河口(駐車場より1.5km沖合)の3か所を地点と決めました。次回は東松島市の浜市まで行きたいと考えているが公安許可の関係で石巻にも届け出が必要で現在の私の時間では無理な範囲でありますがもし処理水が実際に流れたら石巻港に流れ込むシュミレーションを見ると何か手を打たねばと考えています。

事前に緯度経度グーグルマップで決めて、上保安庁にも届け出を提出して乗船予定者の皆さんの予定を調整するとかなりの時間を要するのが今後の課題でした。

先ずはポイントに到着後、水温等を正確に測定。

次に写真のプラスチックパックで表層水を40リットルくみ取ります。

(その前に表層水でそのポイントの水を汲んで容器の共洗いをしてから作業に入ります。進行方向左側で表層水を汲み取り右側で海底水をくみ取ります。

海底水は機械を海底まで沈め海底に着いたら1m上げます。(海底だと砂や泥が多く混じる為)1m上げて1分待って鉄の重りをロープにつけて落とします。落とした重りが機械に当たりふたが締まります。それを17m程、人力で引き揚げます。(これも40リットル)必要です。

写真は機械を引き上げ容器に海水を移す作業、この作業を3か所行います。

阿武隈川河口まで汲み取り今度は生態調査の為に魚釣りの準備をします。私は釣りの経験がないうえにあの匂いがたまらなく嫌いで人生初挑戦。

餌釣りとサビキ釣りとがあるらしくここで事件が発生、釣りに全く詳しくない私が間に入って決めたので解剖に必要とされる魚を釣る餌が無く目的以外の魚を釣る事になってしまいました(反省)それでもメバルとサバが釣れメバルは小骨があり解剖には最高らしく少し安心。

ここぞとばかりに釣り名人たちが釣り上げますが、私は餌をとられてばかり。

水を汲んだポイントごとに釣りを繰り返して行きます。

今回は海上も非常に穏やかで船上で先生方が大切な部分を生きの良いうちに摘出、本来であれなクーラーボックスに入れて東北大学に持ち込むところでしたが今回は大まかな処理を済ませたので先生方のみで解剖作業をしていただけました。作業時間短縮。

お弟子さんは釣りも忘れて真剣に見入っていました。

これで魚の位置もバッチリ。まるでドキュメント番組みたくハイ、仕掛け落としてください。しばらく釣れないと仕掛け上げて下さい。と放送で流れポイント移動、漁師さんの仕事がいかに大変か少し解らされました。

作業終了は14時、お手伝いいただいた皆様にジュースもお渡しすることも無くこの日を終えてしまいました(反省)

5月9日は延期が続いていた福島第一原発沖海洋調査の予定です。その際に東松島(浜市)、仙台新港、阿武隈川河口の表層水を各ポイントごとに40リットルくみ取り搬送する予定です。石巻はカールスバッドの大川様がご協力いただけるそうです(ありがとうございます)阿武隈川河口はリアルサーフの残間様がご協力いただけるそうです(ありがとうございます)

詳しいデーターがはっきり出るまでは最大一年以上かかる数値もあるそうです。今後、回数を重ねデーターの比較が出来るようにすることが当面の仕事となります。